経営者に求められること、それは事業モデルを明確にすること

経営者の資質とは、どれだけ明確な事業モデルを描き、それを正確に作れるかによって決まります。なぜなら、経営するということは、彼の事業モデルをそこに参画する人たち全員で共有し結果を出すことだからです。

 

一方、事業モデルとは、その事業の最終的ゴールを明確にし、そこに至る過程の中で、対象顧客や提供プロセス収益構造を定義したものです。いわば、経営の設計図ともいえます。この設計図に従って、全ての従業員や商品が配置され、価格が決められていきます。

 

その全体像にあたる設計図が非効率的に描かれていたり、ひどい場合は、設計図がなかったりすれば、それは資源を無駄に消費するだけで、一向に利益を出すことができません。利益とは、資産の効率的な配置と運営の結果出てくるものだからです。

 

また、事業モデルは、一度決めればよいというものではなく、社会情勢が大きく変わればそれにあわせて、利益が出るように修正していく必要があります。したがって、目的達成のためには、いかに効率よく、事業もモデルを適宜設計できるか。そしてその良し悪しが、経営の良し悪しにそのまま直結してしまうため、事業モデルの設計作業は経営者のもっとも重要な役割です。事業モデルを明確にすることが大切です。