メンタルヘルスの問題は、近年大いに注目されていますが、経営者はこの手の問題の本当の大切さをしらない方も多いので、この問題を取り扱うセミナーなどの参加は積極的とは言えません。がしかしこの問題は、放置して事態が悪化すると企業経営そのものもゆるがしかねないものですので注意が必要です。
ではどのような点が危険かといいますと、それは人材損失です。このメンタルの問題は、深刻化すれば精神疾患も発症します。そうしますと労働者としてまた復職させることが非常に大変です。ましてそのものが、企業にとって現業であれば優秀な職人、営業であれば営業成果の高い営業マンのように基幹人材であればなおさら企業にとって痛手です。
企業は人の働きによって成り立っています。その土台たる人材がいないと企業活動など上手くいきません。労働者をより効率よく過重労働させることなく、精神的に安定した状態で就労させることは最終的には企業の利益にもかなうことになることを理解するべきです。そういう意味において、このメンタルの問題を軽くは考えず、しっかりと認識してその問題について知識を深めていくことが経営を円滑にするという意味でも大切なことと思われます。